管理栄養士国家試験過去問

36-17 ヒトの細胞

ヒトの細胞に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴ 平滑筋細胞は、随意筋を構成する。

⑵ 脂肪細胞は、レプチンを分泌する。

⑶ 肥満細胞は、IgE を産生する。

⑷ 形質細胞は、T 細胞から分化する。

⑸ マクロファージは、好中球から分化する。


正解は・・・

⑵ 脂肪細胞は、レプチンを分泌する。


■解説■

⑴ 平滑筋細胞は、不随意筋を構成する。

筋肉には①横紋筋と②平滑筋の2つの種類がある。

さらに①横紋筋には、骨格筋と心筋がある。

骨格筋:身体を動かしている筋肉。一般的に筋肉と呼ばれているものは骨格筋を指す。

心筋:心臓をつくっている筋肉で、心臓にのみ存在する。

②平滑筋は、内臓や血管の壁に存在し、内臓や血管の働きの維持を行っている。


⑵ 脂肪細胞は、レプチンを分泌する。

脂肪細胞:脂肪を蓄える細胞

脂肪細胞はレプチンを産生する。脂肪が増えるとレプチンを放出し、視床下部に働きかけて食欲を抑制する。しかし脂肪が増えすぎるとレプチンの感受性が弱くなり、食欲抑制効果がなうなってしまう。

⑶ IgE を産生するのは形質細胞

形質細胞:各種の免疫グロブリンをつくり出すリンパ球系の細胞。

形質細胞の産生する免疫グロブリンには、IgA,IgD,IgE,IgG,IgMの5つのクラスがある。

⑷ 形質細胞は、B細胞から分化する。

⑸ マクロファージは、単球から分化する。

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