細菌性およびウイルス性食中毒に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
⑴ カンピロバクターは、鶏の消化管内には生息していない。
⑵ エルシニア・エンテロコリチカは、5℃で増殖できない。
⑶ 黄色ブドウ球菌の毒素は、煮沸で容易に不活化される。
⑷ ノロウイルスは、60℃ 30分間の加熱で容易に不活化される。
⑸ E型肝炎ウイルスは、野生のシカの肉を生食することで感染する。
正解は・・・
⑸ E型肝炎ウイルスは、野生のシカの肉を生食することで感染する。
■解説■
⑴ カンピロバクターは、主に鶏の消化管内に生息している。
⑵ エルシニア・エンテロコリチカは、5℃で増殖できる。
肉(特に豚肉)などが原因になりやすい。この菌は冷蔵庫内温度でも増えるので、長期間冷蔵した豚肉も原因になる。
⑶ 黄色ブドウ球菌の毒素は、煮沸で容易に不活化される。
黄色ブドウ球菌が産生する毒素:エンテロトキシン
耐熱性が高く煮沸処理では失活しない
⑷ ノロウイルスの不活化は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望まれる。